F4協会の取り組み

JAF-F4は1993年にスタートした日本で唯一のマルチメイクフォーミュラです。
自由度の高いマシンを使い、モノづくりを通してメカニック、エンジニア、ドライバーなど様々な「人が育つ」カテゴリーを目指しています。

かつてはレーシングカートやS-FJからのステップアップカテゴリーだったF4でしたが、次第に「モノづくり」へと主幹を移して参りました。
エントラントはジェントルマンドライバーが増え、趣味領域のガラパゴス的なカテゴリーとなりつつありますが、2台として同じ車両はなく、それをF4の良さとして特化し、少しずつ「モノづくり」文化が定着してきております。

レーシングカートからステップアップする際、高度な運転技術を学ぶためのカテゴリーとしてJAF-F4は適しています。
F4にはジェントルマンドライバーがヤングドライバーに車両をレンタルするなど彼らを応援する土台があります。F4にはヤングドライバーが低コストで実践を積み、運転技術やマシンに対する高度な知識の習得が出来る環境があります。F4で実践を積んだ結果、FIA-F4でも見事に結果を残し、さらなるステップアップを果たしたドライバーは数多くいます。また、F4には緩和された車両規則のもと、車両の性能向上や創意工夫に励むエンジニアやメカニックの技術を向上できる環境があります。ヤングドライバーだけではなくエンジニア、メカニックもともに育つことができる、まさに「人を育てる」ミドルフォーミュラとしての価値と位置付けを定着すべく、活動してまいります。

近年に数年をかけて見直し、緩和された車両規則は、新しいFIA安全基準をクリアにした車両の参入も視野に入れています。これから先、このような新たな車両がF4に参入するためにもステップアップカテゴリーとしての定着と、「人が育つミドルフォーミュラ」としての魅力を発信してまいります。